一般財団法人ACCN様の事業内容をご紹介ください。

山本国家資格であるキャリアコンサルタントの方々に成長する機会と活躍する場を提供するとともにキャリアコンサルティングの普及促進に貢献することを目的に設立された団体です。キャリアコンサルタント業界、団体を横断的に連携しながら活動しています。当法人には、現在、法人会員様が42団体、キャリアコンサルタントの会員様が約4,000名おります。

キャリアコンサルタントの方々にどのような支援をされていますか。

山本全国に9支部あり、地域を軸に様々なイベントを行っています。「転機を迎えた中高年へのキャリア形成支援」や「大学・短大のキャリア教育のリアルと若者支援」といった、いろいろな領域に即したテーマによる学びの場です。また、会員の方々が個別に集まり関心のあるテーマでの活動も行っています。

中林企業様から直接ご相談を受け、キャリアコンサルタントの方々と一緒に支援する取り組みも行っております。

企業様からはどんな相談を受けていますか。

中林人材育成に取り組みたい、社内にキャリア相談室を作りたいと考えている企業様から相談があります。私どもが窓口になり、登録会員のキャリアコンサルタントの方々に力を借りながら企業支援を行っております。

企業支援業務の中で山本様と中林様はどのような業務を担当されていますか。

中林私たちは制度運営のご相談をいただき、企業様やキャリアコンサルタントの方と一緒に考えながらその企業様に合ったキャリア形成支援策をご提案し運営までを行っています。運営にあたってはキャリア面談や研修の日程調整まで担当することもあります。その面談の中でBioGraphを活用させていただいております。

BioGraphをご利用される以前は、どんな課題を抱えていましたか。

山本以前はキャリアコンサルタントがお客様のオフィスや店舗を訪問して企業の社員様と面談を行っておりました。全国にお客様がいらっしゃるため、「面談を受ける社員の方やコンサルタントの負担を減らすためにリモート面談できるといいな」という考えがありました。

他社のWeb面談ツールを使ってみましたか。

中林コロナ禍の影響もあり、リモートでの面談を余儀なくされる中でまずZ社のツールを使ってみましたがとても不便でした。例えば、企業の社員様がツールの扱いに慣れていなかったり、通信環境が整っていなかったりと、予定の時間になっても面談を開始できない状況が散見されました。

山本通常の面談はプライバシーに配慮して密室で面談を行います。ところが、周りに人のいるオフィスのデスクからWeb面談に参加する社員様もおり、コンサルタントが困惑することもありました。

中林面談を管理する私たちにも大きな負担でした。Z社のツールでは、管理者が立ち会い、コンサルタントと企業の社員様がWeb面談に参加したことを確認しなければなりません。さらに、「繋がらなくなりました」とコンサルタントから連絡がくれば急いで対応にあたらなければならないため、自分たちの別の業務が中断しがちでした。

どのくらいの頻度で面談が行われていますか。

中林一日に2人のコンサルタントが各5名ほど面談をしますので、私どもは毎日10回の面談をセッティングしなければいけませんでした。

どのようにBioGraphを知りましたか。

山本実は、以前にBioGraphの営業担当から提案を受けていました。その当時は、Web面談は時期尚早だと考えていたわけです。ところが、先ほどお話したとおり当初使っていたツールが不便だったこともあり、BioGraphを使ってみることにしました。

BioGraphを使うにあたり何か懸念はありましたか。

中林いくつかご相談させていただき、私どもの仕組みに合わせてBioGraphをカスタマイズしていただきました。例えば、面談の時にコンサルタントが資料を表示させながら話を進められるようにしたり、事前に社員様からヒアリングシートを提出して頂けるようにしたりしました。コンサルタントと企業の社員様の面談に管理者が立ち会わなければならないという、以前使用していたツールの一番の問題点の解決も行って頂きました。

サービスを利用した効果をどのように評価していますか。

山本私ども2人だけで従業員規模4,000人の会社2社を担当し、2年間で500回のWeb面談をセッティングしました。正直、BioGraphが無ければこれだけの面談を管理することは無理だったと思います。

中林私もそう思います。例えば、Z社のツールでは、日時が仮の段階でミーティングを設定してURLをコンサルタントとお客様に送り、もし日時の変更が生じた場合はミーティングの再設定も行います。
さらに前日と当日の計２回2人に確認メールを送り、時間になったらツールを立ち上げてコンサルタントと企業の社員様が入室したことの確認とトラブル時のフォローを行う、といった事をしなければいけないわけです。1回の面談をセッティングするために1時間ほど時間を要していました。

中林ところが、BioGraphでは、最初の設定だけすれば、後は自動的にURLが送られ、自動的にリマインダ―が送られ、Web面談もスムーズに行われるわけです。私どもの作業効率でいえば、1時間の作業が2分で終わるようになったといっても過言ではありません。

BioGraphの機能で特に気に入っている機能があれば教えてください。

中林リマインダ―機能が便利ですね。時間になっても企業の社員様が現れないといった心配が無くなりました。それから、通信状態が悪くなると、画面を消して音声通信だけ残してくれる機能も便利ですよね。

山本相手の通信状態が可視化されているのも便利です。通信環境が悪かった時に「お客様の通信があまり良くないですね」と説明することができます。そうするとお客様も納得してくださいます。

中林それから、BioGraphは予約を確定させる時、「音声の繋がる場所で、1人でお待ちください」といったメッセージを表示させ、相手に注意事項を伝える仕組みがあります。そのため、先ほど話したように周りに人がいる場所から面談に参加される方はいなくなりました。

キャリアコンサルタントの方々のBioGraphに対する評価はいかがですか。

中林けっこう年齢層の高いコンサルタントの方もいらっしゃいますが、皆さん問題なくご利用されています。使い方で問い合わせがくることもありませんし、私どもも助かっています。

コロナが落ち着いてきたら対面による面談に戻る予定ですか。

中林企業様側にも受け入れられていますし、便利な点は多いですから、これからもBioGraphを使ってのWeb面談は続けるつもりです。ただ、対面の面談にもその良さはありますので、状況に応じての併用という形になると思います。その使い分けができることもBioGraphを使っていてありがたいことの一つです。

山本Web面談の企業様のメリットとしては、会議室を予約しなくていいですし、コンサルタントや企業の社員様の移動費用を削減できることがあげられます。コンサルタントのメリットは、移動しなくていいので生産性が高まることです。働き方改革の中でのリモートワークにマッチしたキャリア形成支援のツールだと思います。

さいごに、今後BioGraphを使って実現したいことは何かありますか。

中林店舗で働いている社員様にも面談を拡充したいという企業様がいます。この場合、店舗にはパソコンが無いケースも多いです。でも、BioGraphはスマホでも使えます。スマホによるWeb面談でキャリアコンサルティングを実現し、企業様の新たなニーズに対応したいと考えています。

山本BioGraphの録画機能でWeb面談の様子を振り返ることも可能なので、企業の社員様の合意は必須条件ですが、コンサルタントのスキルアップに役立てることもできるかなと思っています。

山本さん、中林さんありがとうございました！